価値がないアイデアはなぜ生まれるか?

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ビジネス・マーケティング
なかなか強いタイトルですが、まあ僕もそういう「価値がないアイデア」も生成しています(笑)というのは、お客さんが判断するのでそういうこともあると。ただ、ここでいいたいのは、ある程度やって仕上げてというところのいわうゆる「プロセス」「努力」的なまさに「作業」があるかどうか。そこがあったうえで駄目ならしょうがないと。

一方で今回は「そういうプロセス」がないならば、それは「価値あるアイデア」にはなりえないので、そこを批判的に考えていきます。

価値なしアイデアの作り方

価値が「ある」のでなく、まず「ない」(笑)作り方です。
・価値についての言及や考えがない
・そもそも価値があるものを欲しいという観点がない
・顧客目線がない
・思いつきのみで構成する
でやると、価値がないものとなります。思いつきのみとかは分かりやすいですかね。ちなみに、思いつきはアイデアに必須というか、その工程もアウトプットも大事ですが、そのままにするなってことですね。生成AIとかと一緒でそのまま出すなってことです。

もっと言えば、
・思いついたものをそのまま書く。説明として成立していない、相手にわからない。
・企画として作る、サービス側の視点のみで、押し付けとなる。
・差別化、独自性など言葉の真意が分からず、言葉に引っ張られる
・アイデアという性質上妄想もあるが、その妄想のままだったりする
・前、考えたものを使いまわしている(そのまま使うということ、編集されてない。厳密には同じ視点や切り口であってもいいと思うが、自分で考えてない、思いついてないなら、価値は低いかも)
・思いついたものをただ書き殴りつける(思いつきの量は歓迎だが、説明であるとき、思いつきとは異なる。アイデアとしなければいけない)

これらは僕はですが「アイデア」とは思わないです。もちろん「アイデア」の定義が難しいし、これを実践で顧客に求めるのも酷だし、現実的ではないなと。一方で、プロであればここを定義したり、グレーなところはどこか、明確なところはどこか、境界はどこかを見ていったほうがいいと。少なくとも、全部分からないようであれば、「価値なしアイデア」を出しているかもしれないと。というよりも、「価値ありアイデア」かどうかの判断ができてないという感じですかね。

価値ありアイデアの作り方

価値がないのでなく、「ある」ものです。こっちがいいですよねと。

・「こんなのだったらいいな」とかは価値が入っているとか、心から思っている事が多いので、N=1でも価値になりやすい。
・どっかにあったアイデアやネタでも、そのオリエンテーマを元にしているなら価値は生まれる(これいいんじゃないの?という提案やおすすめにならう)
・言葉の解釈を自分なりにして、考えて提案しているアイデアを提示している。

であれば、思いつきでなくアイデアということです。些細なことかもしれませんが、実践でやっていれば多少なるほどなと思えるはず・・・です。

思いつきがアイデアにしていくプロセスって何?

最後に、じゃあ思いついたのをどうアイデアにしてくの?ってことを少しだけ。

先も書きましたが、「アイデアと思いつきは別」です。

あと、「思いつき」は悪ってことでもないです。僕も思いついてアイデアを出すので。思いつきからアイデアにする作業工程やプロセスがあるだけで、そこまでやるとアイデアになるのでそこまでやりましょうってことです。

例えば書籍の企画として、新しい本を出したい、そのテーマを探すとします。まさにアイデアです。この時、どうやりますか?やり方は色々あれど、ネタ集め→こうしたらいいとアイデア化→検証して決める→提案(企画化)みたいな感じですかね。

となると、ネタ集め→こうしたらいいとか、思いつくところなわけです。アイデア化はその先にあって、ここでよく書いているのは「思考」です。つまり「関連させたり、問いかけしたり、組み合わせたり」です。最近流行っている言葉があったからそれを入れてみようとか、あえて死語だらけの漫画とか。そこはもう色々あるはずで、そういうのも思いつきでありつつも、一方で「この新しい本」は何を狙うかで全く変わってくると。本を読まないような人なら、本屋やECでなく、SNSのみで読めるような仕掛けにするとか。ただそういうプロモーションばかりで「本の中身」がないのも駄目なのでそこは留意を。

アイデア化とは、結局思いついた「アイデアらしきもの」が断片とすると、そういう断片を丁寧に拾って検証する。そして「一つのアイデア」として作り上げる感じです。レゴのピースみたいな。ただこの例えがよくないというか、誤解しやすいのは、確かに断片→組み合わせたものなんですが、断片はバラバラなんですよね。つまり、ちょっとしたネタ程度から、本質的な切り口まで様々にある。「例えば、可愛い犬を見た」はこの「新しい本」に使えるかというと、使いづらい。でも「心が動いた」のは確かで、そこを語れるのは確かですよね。となると、その時「心が動いた感覚は使える」かもということになる。これはもうインプットとアウトプットで鍛えるしかない世界です。

一方で、「コーヒーの本を読んだらかなり面白いので、コーヒー本を作っても良い」というのは、本質とまではいかないですが、真似たらいいと。真似ても同じことが出来るわけではないので、どう切り出すか。調べていって同じような本を望む人がいるかもしれないとか。これも事例研究→真似ればいいという「表層的」な話をしているのでなく、そういうものが「断片」にあったりで色々とあるという例に過ぎません。

そうやって、アイデア化とは、断片をそのままでなく、一旦自分の中を通して考えることといってもいい。そして同時に「新しい本」に紐づけられるか。その無茶度、または自然度を数値化しているといってもいいわけです。無茶度が高すぎれば意味不明なのと無理があるだけなのでアイデアになりづらい。自然度が高いなら結構いける。すぐ出来るかも知れないので。

このプロセスは結局時間がかかるんですね。なんでかというと思考しているからですね。思考は人間として、自分がやらないといけなくて、勝手にはできない。これを効率化しようとしてもいいですが、多分ないのかなと(笑)

というわけで、結論的には、思いつきのままを「アイデア」としていれば、価値なしアイデアとなりやすいってことです。上の言葉で言えば「無茶な感じがする思いつきが一杯ある」「自然ではない良くわからないアイデアがある」時は、それは「アイデア」ではないかなと。
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