ピグマリオン効果とは、相手への期待がその人の行動や能力に影響を与える心理現象の事をいいます。
この現象を職場に置き換えて説明すると、先輩や上司が部下に対して高い期待を持つと、その部下はそれに応えようと努力します。
結果求めていた成果を出す、求めていた成果に近づくという効果があります。
ピグマリオン効果というのは、部下の自信にも影響を与えます。
部下と大きな括りの話にしましたが、これはアルバイトにたいしても同様です。
時代が変わろうが、Z世代だろうが、この本質は変わりません。
先輩や上司から高い期待を受ける事で、部下は自信を付けます。
自信が付くことで、一歩踏み込んだ行動も起こしやすくなります。
このような心理的プロセスによって、部下は自分自身の能力を実際よりも高く評価し、それに応じた行動やそれに近づく行動をとります。
このように、相手から高い期待を受けることは、個人の成長やパフォーマンスの向上につながることが多いとされています。
しかし、逆に相手から低い期待を受ける場合、その人は低いパフォーマンスになる可能性が高くなることもあります。
これをネガティブなピグマリオン効果と呼ぶこともあります。
ピグマリオン効果は、教育や労働環境などのさまざまな場面で応用されています。
教師が学生に対して高い期待を持つと、学生はそれに応えようと努力し、良い成績を収めることが期待されます。
飲食店に当てはめるとどうでしょう?
店長・社員がアルバイトスタッフに対して高い期待を持つ。
すると、アルバイトスタッフはそれに応えようと頑張る。
高いパフォーマンスを示すことが期待されるという事です。
どうでしょう?
あなたは、後輩や部下に期待をかけていますか?
口に出して伝えていますか?
期待も大切ですが、フィードバックも出来ていますか?
フィードバックをする事で、スタッフの成長を促す事に繋がります。
成長のサポートをする事と合わせて、今後の成長に期待をかける。
そうする事で、より成長の角度を上げる事に繋がります。
毎日のように注意ばかりしている、やらせるという努力ばかりをしているとネガティブなピグマリオン効果が生まれてしまいます。
出来た事は、褒めて、今後の成長に期待をかけるようにしていきましょう。
使命感を元に指導するというのを否定はしませんが、相手の成長を願ってサポートするという姿勢は絶対的に必要だと思います。
人を育てる時というのは、そういった事を頭の片隅にでも良いので、入れると上手くいく可能性は上がります。
ぜひ心がけて頂ければと思います。