アイルランド音楽についてー1.ケルト音楽との違いー

記事
音声・音楽
こんにちは。笛を吹いているリョウです。

自分は「アイルランド音楽=アイリッシュ(音楽)」を演奏しています。テレビでもBGMにアイリッシュ音楽がよく使われるようになり、日常的に耳にすることが増えてきように感じます。

アイリッシュは名前の通り、アイルランドで日常的に演奏され伝承されてきた音楽です。踊りのための楽曲(=ダンスチューン)やエアーと呼ばれるゆったりとした楽曲などがあります。※エアーは『歌』を意味します。
もしかしたら「ケルト音楽」という言葉の方が知っている人も多いかも知れませんね。けれど実際のところ、「ケルト音楽」は厳密には存在しません

このあたりの詳細は歴史的な経緯も解説しなければなりませんが、自分にはできません。とにかく、ざっくりとした言葉にすると、「それっぽい色んな音楽の総称」という感じになりますでしょうか。ちょっと乱暴すぎるかな…。

ネットで検索したら超!有名なサイトに行き着くと思います。
情報量がとても多いですが、気になる方はぜひそちらもご参照ください。

話が逸れていますが、とりあえず愛好家(特に演奏家)の間で「ケルト音楽」っていう言葉が使用されることはまずないと感じています。

実際には演奏される地域や国の名前を使用します。
例えば自分自身は「アイリッシュ」を演奏していますし、同様に「ブルターニュ音楽」や「ガリシア音楽」の演奏家さんもいらっしゃいます。
ちなみにケルトとはやや異なりますが、「北欧音楽」という言葉は使います。けれど、やはり厳密に「スウェーデン音楽」などと呼ぶこともあります。

「ケルト音楽を演奏しています」と言う人は…お見かけした記憶はありません。もしそう言われたら…「どこの音楽ですか?」って聞いちゃうかもしれません。嫌味とかではないんです。純粋に疑問に思ってしまうんです。

それに「ケルト音楽」という言葉がダメってわけでもありません。もしかしたらゲーム音楽とかで耳にする「ケルトな楽曲」のことかもしれないですし(自分も好きです)。それほどに「ケルト音楽」は本当に曖昧な言葉です。

民族音楽というのは、それぞれの地域の文化や環境に育まれて伝承されてきた音楽なので、それぞれに特徴や違いがあります。これらの音楽をざっくりひとまとめにする方が難しい気もします。聴き比べると本当に違いますよ。

そして自分自身は「それを使わせてもらっているのだから、最低限のリスペクトは持ちたい」と考えています。演奏法はかなり我流ですけどね。なので、「ケルト音楽」ではなく「アイリッシュ」と読んでいます。

次回は「アイリッシュ」で演奏される曲について書いてみたいと思います。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す