引きこもりの親 シングル44歳

私の息子の引きこもりは彼が中2の時に始まりました。

関東に居たので忙しい先生は何も対応してくれませんでした。

「田舎に行きたい」

そう言われUターンしました。

適度に田舎でも比較的便利な場所を選びました。

最初の中学校は「登校する」と言う言葉で

安心していましたが

やはり行けず、すぐに担任が訪問してくれ

何日か来ていただき、無理だと分かると

カウンセラーと引きこもりの為の施設を紹介してくれましした。

息子はその教室で友達を一人作り

ネットでオンラインゲームで親交を築いていきました。

横浜にもオンラインで友達一人だけ残していました。

後の友達や彼女のアドレスは削除、拒否設定してしまいました。

息子は今まで10回引っ越ししてきましたが

初日には必ず友達を作り遊びに行く社交的な性格でした。

ただ傷つきやすく家に帰るなり

布団の中に潜り込んで泣く日々も結構ありました。

都会の子達は酷い言葉を平気で吐くし

外遊びをする子などほとんどおらず家に来ても

皆、個々にゲームしたり動画見たりパソコンいじったり

サッカーや野球やらなんやら

そんな遊びはほとんど皆無で外にある遊具施設で遊ぶことも

ありましたが息子が小さな子達の相手をしていると

勝手に置いて帰られたりしていたようでした。

引きこもりになってからは

真っ暗な部屋でずっと寝ているかゲームかパソコンか…

田舎では麻雀を教わり皆とするようになりました。

私も交えて4人で遊んでいたので

貯金を切り崩しながら土日だけ働く。という生活をしました

引きこもりの家族会にも参加しましたが

お金を取って傷の舐めあいをするだけの何の役にもたたない集会でした。

ただ３０。４０歳過ぎての引きこもりが結構いることに驚きました。

私と息子は何でも言い合える仲の良い家族だったので

一緒にご飯を食べてくれたし

朝晩のハグは欠かさないようにしていたので

他の家よりはよかったと思いました。

しかし真っ暗生活はずっと続き

息子はもう２４歳になりました。

でも優しく見守る生活を続けていたおかげで

３年前には清掃の面接に行きましたし

２年前には品出しのアルバイトに１日行きました。

そこで酷い扱いを受け、バイトの事は言わなくなりました。

でも昼間から私と近くのスーパーに歩いて行ったり

私が完全に仕事をするようになってからは

全ての家事をしてくれる様になりました。

その対価として月に５０００円あげています。

息子はそれを貯めてゲームなどを買うようにしています。

去年からは１人でも買い物に行ってくれる様になりました。

自分はただ怠惰でこうなってしまったのか…

病気だと言われたら気が楽だがそうでなかったら傷つく。と

言って精神科にも行ってくれません。

それでも仕事が終わり帰ると私の部屋に来て

今日のゲームはどうだったかとか

こんなマンガが面白いなど話に来てくれます。

ずいぶん良くなったと私は後数年待てば、と考えています。

でも職場の友達に話すと

「男なんだから働かなくては駄目だ！」

「根性がないだけ！色んな人間が居るんだからしょうがない」

などと否定されるのが嫌です。

息子のバックボーンを知らずに

普通の正論を押し付けてくる。

息子だって働きたいんです。

でも未知のものが怖い。だから悩み続けているんです。

「一度、自衛隊に入れればいい！」とか

「〇〇ちゃんは無理してでも働いてるでしょ？！

それを息子にもさせればいいのよ！」

などと言われると私は自分が悪いのかと思ってしまいますが

この何年かで確かに良くなってきているんです押し付けると

更に悪くなる可能性がある限り彼の心が追いつくまで待ってあげたい。

引きこもりの子に「当たり前」を押し付けないでほしい。

彼らは考えている。

悩んでいる。

でもなんとか自分を導き今では「俺は幸せだ」と言ってくれる。

確かに楽だから幸せだろう。

だけど、たまにもらす「俺にもママみたいなメンタルあったら…」

とか「どうしたらいいか分からない」とか

それを聞くので少し不憫

養ってもらったことがあるのは

DV旦那と暮らした半年だけ。

後は皆、転がり込んでくる形ばかり取っていたので

息子のパパはギャンブル中毒できおに思うのだ。

私は一人ぼっちだったので働くしかなかったので頑張れている。

働こうとしなかったし

それ以降の婚約者も折半がいい所だった。

引きこもりの親は何故か

育て方を批判される事も結構ある。

でも私は自信をもって言える息子と私は信頼しあえているし

けっして不幸ではない。

普通に育てあげた。と自負する人に言いたい

引きこもりは普通は通じない。

彼らの心は必ず傷付いている。

自分の価値観を押し付けないであげて欲しい。

子供にも、その親にも。