【東京農業大学、薬学部・栄養学部】小論文の書き方・考え方②

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(1)東京農業大学受験生は必読のニュース




3月26日に驚くべきニュースが飛び込んできた。



以下、ロイター通信の記事を引用する。



小林製薬、紅こうじ製品と死亡との因果関係疑われる1件把握

3/26(火) 10:29配信ロイターShiho Tanaka



[東京 26日 ロイター] -     小林製薬は26日、紅こうじ関連製品の原料が腎疾患などを引き起こす可能性があるとしていた問題で、製品と死亡との因果関係が疑われる例を1件把握したと発表した。事実と因果関係を確認中だが、腎疾患で死亡した患者が生前、同社製品の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を使用していたとの連絡が遺族からあったという。



同社は22日、紅麹コレステヘルプの一部の原料に意図しない成分が含まれている可能性が判明したと発表し、24日時点で26件の腎疾患などの入院症例を把握していると明らかにした。回収対象の原料は、52社の取引先企業に販売していた。

小林製薬、紅こうじ製品と死亡との因果関係疑われる1件把握(ロイター) 




その後、続報が入り、死者は2人に増え、26日までに100人を超える入院報告が寄せられることとなった。



また、小林製薬が提供した紅麹を用いた関連食品の回収が拡大し、多くの国民を不安の渦に巻き込んでいる。



この問題は、薬学部や栄養学部、東京農業大学受験生にとっては、関心を持ってもらいたい事件になる。



東農大以外にも、食品関係の学部学科を志望している生徒は必読のニュースといっていいい。



大学入試小論文では、このようなニュースをきっかけに物事の本質を考える習慣を身に着けてもらいたい。

(2)小林製薬の食害事件の意義と本質




それでは、今回のニュースはなぜ重要かを考えてみる。



これは第一に、死者が2人出て尊い命が失われたこと、他にも多くの人が入院しているという社会的重大性はもちろんである。



また、本来、人の健康増進に寄与するべきサプリメントが健康被害をもたらすという、あってはならないことが実際に起こってしまったという衝撃もある。



小林製薬が発売した紅麹コレステヘルプは健康習慣悪玉コレステロールを下げるという効果を持つとされ、2021年2月に発売され、これまで100万個以上が販売されたと同社は説明している。



コレステロール値を気にしている中高年の方に多く摂取されていると推測される。



この紅麹コレステヘルプだけでなく、関連食品をこれまで摂取された消費者は多くおられることと思う。



その方々への影響は計り知れない。



今回亡くなられたのが高齢者ということで、平均寿命と健康寿命の延伸を課題とする医療や福祉関係者、健康食品の開発を行っている業界関係者の間にも衝撃が走った。



この事件をきっかけにサプリメントや機能性表示食品など健康関連商品全体に対する国民の信頼性が低下するような事態となってはいけない。



このような意味で、今回のニュースは、上記の大学、学部学科を志望する受験生は、今後とも事態の進展を追いかけてゆくべきであると考える。


紅麹.png





(3)大学入試以前に消費者として考える




今回の事件は当然、入試小論文で出題されたり、面接で質問されたりするケースが考えられる。



事件そのものを直球で出されるほか、食品や薬品の安全性というテーマで出題される可能性もある。



この事件をきっかけにみなさんも再発防止とサプリメントの働きや意義について調べたうえで、自分の頭で考えてみてください。



今回の出来事は大学入試で出題されるか否かという問題以前に、私たち消費者が自らの問題として考えるべき重要テーマであるように思います。



私自身は、今後の調査発表を待って、じっくりと考えをまとめてゆきたいと思います。






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