音楽が終わった後で。。。。。10 〜AOR〜

記事
音声・音楽
Adult Oriented Rockの略なんですけどね。アダルトな音楽。。。。都会的で洗練された音楽とか、メロウな音楽(じゃ、メロウって何?)という表現をされてましたけど、ただこれは和製英語らしくて、本来アメリカでAORという言葉を使ったのはAlbum Oriented Rockというの先にあったようでして。こちらは単純にシングル志向の作品発表ではなく、アルバム単位で作品として提供していた人たちを指していたものらしい。

で、日本的AORを意識するようになったのは田中康夫さんの「なんとなくクリスタル」の映画化だったのかなあ。映画は確か大コケした記憶があるのですけどね。かとうかずこさんの映画デビューだったかな。相手役がNASAというバンドの亀井登志夫さんだったかな。
この映画のサントラが全編洋楽というもので、日本版のAORにビッタリという選曲だった。当時の時代背景と言えば「ハマトラ」と呼ばれる横浜発祥の女性版アイビーファッションで、その後都内のSHIPSとかボートハウスなどのロゴ入りのトレーナーを来て歩くといった流行があり、当時南青山にあったパイド・パイパー・ハウスはAORやウェストコーストサウンドなど通常の輸入レコード店とは一線を画した品揃えだった。このお店も「なんとなくクリスタル」に出てくる。

で、映画のサントラ盤なんですけどね。Paul Davisの超名曲「I Go Crazy」やBoz Scaggs、TOTOなどの曲が使われており、そこからAOR=おしゃれな音楽という構図になってしまっていた。どこからどこまでがAORかというとまた論争になってしまうのだけど、今でもGary Bensonとか、Robert Byrne、John O'Banion(この方、角川映画の里見八犬伝の主題歌歌ってました)、Nick De Caro、Ned Doheny、Bill LaBounty、Larry John McNallyなどのモロ日本版AORという人たちやChris Rea、Blue Nile、The Chieftains、Mark & Almondなどのアメリカ版AOR的な人も聴きまくり始めた頃でもあった。

結果として自分としては「まあどうでもいいや、ジャンルなんて」というところに帰結してしまった。このカテゴリー論って結局不毛になってしまうのだが、最近も「メタル」と「ヘビメタ」論争があるところであったり、何がロックで、何がポップスで、何が歌謡曲で、ジャズはこうでなきゃとか、フュージョンとクロスオーバーはどうなの?とかフォークとニューミュージックってどこがどう違うの?みたいな話になってくる。そんなにカテゴリーが大切なら。。。。

ということで、今日はここまで、
お後がよろしいようで。。。。。。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す