4.4mm プラグ製作

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道具箱を整理していたところ、バランスケーブル用の4.4mmプラグが転がっていました。
以前、SENNHEISER HD600用にバランスケーブルを製作したのですが、気に食わなかったのでニッパーで切って、プラグの部分のみそのまま保管していました。

本来ケーブルを自作する場合は新品のプラグを使うべきなのですが、今回はお気楽にはんだ付けをしたかったので、中古のプラグを使います。

プラグにはんだ付けされていた古い線を取り外した状態です。
下にある黒と青のケーブルを、このプラグにはんだ付けしていこうと思います。
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スパイラル状にまとめた4本の線がバラバラにならないよう、熱収縮チューブで軽く固定しておきます。
そして、ケーブル保護用の熱収縮チューブと蓋も通しておきます。
はんだ付けした後に蓋を通し忘れていたことに気づくと悲惨です。
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はんだ付けがしやすいようにベストポジションを決め、養生テープで机に固定します。

ちなみに、私は高度な固定具は何も使いません。ダイソーのクリップで対象物を掴んで、それごと養生テープで机に貼り付けたり、工具を重しにしてガタつかないようにします。

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プラグ側の端子に、芯線が上手いところ密着するように、絶妙な力加減で位置を合わせます。
この際、はんだを介在した接続にならないように注意します。
ケーブルの芯線が浮いていると、はんだを介した接続になってしまい、音質には不利です。
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たとえば以下の状態では、ケーブルの銅線がプラグ側の電極に密着していません。
この状態でハンダ付けをすると、はんだを介在した接続になってしまいます。
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絶妙な力加減と位置合わせで、しっかり銅線と電極を密着させ、そのうえでハンダ付けすることがポイントです。
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はんだ付けが完了しました。見た目が悪いですが、ルーペで見る限りしっかり密着はしているようですので、下手にいじらずこのまま完成とします。
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一番奥の端子は熱が逃げやすくなかなかハンダが密着しません。
かといって、長時間だらだら熱を与えるとプラスチックが溶けてきます。
フラックスをしっかり塗り、400℃程度の高温で素早く一気にハンダ付けするのがコツです。

このプラグはAmazonで買った中華激安プラグで、電極部分の樹脂は、耐熱でもなんでもないただのプラスチックですので、一瞬で溶けます。
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チンタラ作業しようものならプラスチックが溶けて、ぐちゃぐちゃになってしまいます。
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あらかじめ通しておいた熱収縮チューブをかぶせて、ライターであぶって収縮させます。炙りすぎて熱収縮チューブが焦げてしまいました。
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導通チェックなどを済ませ、早速出番が来ました。
音質は非常に良好です。
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