青焼き製本の必要性

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青焼きと聞いて何を想像しますか?
若い方には馴染みのない言葉かもしれません。
製版フィルム(ポジ)を青写真感光紙に焼付けて作成する校正紙の一種。文字部あるいはページのレイアウト,面付けを確認するために用いる。線画部が青くなることからこうよばれる。製版工程のデジタル化にともない,大型インクジェットプリンタの出力物に置き換わっている。
一般社団法人 日本印刷産業連合会より引用
私の会社でも以前まで青写真感光紙で校正紙を出力していました。
いわゆる青焼き校正(単色印刷の場合に使用される校正方法)です。
しかし時代が変わり、ネットワーク化やデジタル化などにより需要が減少。結果的に青焼きを行うコピー機の製造が終了されました。
青焼きには低コストなことや原版との寸法誤差が少ないことなどメリットも多かったのですが、消耗品も販売終了しているため、青焼きのサービスはもう行われていないようです。現在では白焼き(一般的な白黒コピー)が主流です。

その白焼きで出力した校正紙を未だに青焼きと言ってるだけのことです。正しくは違いますが、呼び慣れた言葉はなかなか変えられませんし、作業に支障がなければこのままでも良いのかなとも思います。

さて、タイトルにも書きました青焼き製本の必要性についてですが(実はこれから書く「愚痴」に聞こえるかもしれないことを言いたいがために、青焼きについて長々書いてきました)、私が担当する月刊誌(平均70ページ程度)のひとつに、青焼き出力後に製本した冊子を校正紙として渡すわけですが、それに加えてPDFデータも送るのです。製本が必要ですか?PDFだけではだめですか? わりと時間を要するものなのです。

時代は変われど人は変わらず。以前からのやり方を変えたくない気持ちは分からなくもないのですが、だったら締切を守っていただけると助かるのですが…
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