【Biology SL】今日5/8の過去問(遺伝学)

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こんにちは。
Biology SL/HLの指導経験がある桜井です。
このブログでは、IBのBiology SL/HLの過去問を紹介し、IB生の勉強をサポートしていきます。
「自分の解答を採点してほしい!」というご希望がありましたら、ぜひご依頼ください。

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では今日は「遺伝学」について、やっていきましょう。

問題①
ハンチントン病は、中年期に発症し脳細胞の死に至る常染色体優性(顕性)遺伝性の疾患である。ハンチントン病を患っているある男性に関する推論を次の中から選びなさい。
A.この男性の子のうち半数はハンチントン病である
B.この男性の両親はいずれもハンチントン病ではなかったが、両親のどちらかはキャリアであった
C.この男性の祖父母のうち少なくとも1人はハンチントン病であった
D.この男性の息子は、この男性の娘よりもハンチントン病になりやすい

問題②
赤緑色覚異常の遺伝について詳しく述べなさい。[3]

<答えはスクロールしてください>

赤緑色覚異常の人は以下のような見え方をするそうです。
焼けているかどうかが分かりにくいです。
sekiryoku-yakiniku.png


<答え>
問題①ハンチントン病を患っているある男性に関する推論を次の中から選びなさい。
答え:
C.この男性の祖父母のうち少なくとも1人はハンチントン病であった

★解説
ハンチントン病は常染色体優性(顕性)遺伝性の疾患であるため、以下のことがわかります。
常染色体の疾患:性別に関係なく発病する(発病の割合は同じ)
優性の疾患:この遺伝子をもつと必ず発病する(キャリアにはならない)
これによりBとDは不正解と分かります。
Aは「子どもの半数がハンチントン病」とあり、正解に見えますが、必ず半数となるわけではなく、発病しない方の遺伝子ばかりが子に伝わる可能性もあるため不正解です。

問題②赤緑色覚異常の遺伝について詳しく述べなさい。
答え
a.伴性遺伝の遺伝子はX染色体上にある
b.(赤緑色覚異常の)対立遺伝子は劣性遺伝子である。
 or 色覚異常は劣性の症状である。
c.ヘテロ接合体でもつ女性は発症しない/キャリアである
d.XBは通常遺伝子で、Xbは色覚異常遺伝子である
e.男性はX染色体を1本しかもたないので、発症しやすい
f.ヘテロ接合体の母から生まれる息子は50%の確率で発症する
※遺伝子型において、別の文字でも可とする
※b,c,d,fはパネットグリッドで示しても可とする

★解説
赤緑色覚異常はヒトの性染色体劣性(潜性)遺伝です。
この問題はどのように発病するかを回答する知識問題ですが、家系図をもとに発病者を特定するなどの思考問題でもよく出題されます。
しっかりと答えられるようにしておきましょう。

いかがでしたでしょうか?
ブログを読んでくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。




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