すぐに結果にならないことをやろう

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世の中的には「すぐわかる」とか「すぐ結果が出る」とかが礼賛されすぎている気がします。それが絶対駄目ではないですが、バランスが悪いというか、偏っているというわけですね。

「しばらく分からないもの」みたいなことで、「あとで分かるようになる」は、今分からないから「今後もずっと未来永劫分からない」という不安があるんじゃないかと。成長がなければ確かに分からず、視点や考えの変化がなければずっとそのままかもしれないなあと。

一方で、「すぐ分かる」だけでもこれも怖くて、すぐ分かるものだけで構成されたものって粘りや厚みがないというか。体幹が弱いという感じなんですね。

「すぐにわからないもの」とは、つまり、「無駄」と言ってもいい。無駄なことをやることで「価値」は実は見いだせるのですが、「無駄なこと」に対して、やっていいと言える状態まで持っていけるか。価値の回収期間やタイミングが大分「すぐ分かるもの」とは違うってことですね。

実践的には5:5くらいではないか?

すぐ分かるものだけでは微妙。とはいえ全て「無駄」でも困るわけですが、バランスは5:5くらいなのではないかと。8:2とか、2:8とかでもいいのですが、ここもう直観や自分を信じてやるしかないかなと。

例えば、「無駄」=人かてみて良くわからないようなことをやっていて、でも自分では「価値」はあると。ただ、その価値提供をしても、人に届いたり分かってもらうのが時間がかかる。その場合、投資的ですがずっとやっていくわけですね。届くまで。届いたら価値が分かる期間が5年かかるとしましょう。では、5年は0円かというと、まあ金銭的にはその通りなのですが、では5年意味がない、何もやらないのと同様か?というとそれはないわけです。

具体的には、5年間やった「無駄」があって。「無駄」「無駄」言ってますが、自分が価値がないと思っているならやらないので、「価値ある無駄」みたいなのが正しいと。自分は分かるが人には分かってもらえないというか。こういうのは商品やサービスでもありますよね。ただ、これで「人が愚かである」「見る目がない」という批判だけでは、コミュニケーションできてないので、それは違うのかなと。5年かかるなら5年やれるようにしていくと。

となる時に、実践的には、お金を何か「すぐ分かるもの」で得つつですよね。それが悪いとか、迎合しているとか(笑)そういうことは僕は全く感じないのですが、人によってはそうやって「決めたこと以外をやっては駄目だ」「それは浮気だ!」みたいな人もいるので、そこは留意が必要かなと。

問題はものさしが他人にある場合かつ、自分にないこと

すぐ分かるもの、すぐわからないもの。このバランスなんですが、すぐ分かるものって、多分他人のものさしが強いと。これ売れるでしょ、人気でしょというようなものです。そして売れるので結果も出るのでそれが「正しい」と思うと。

そこまでは自由なのですが、それと相反せず、「すぐわからないもの」をやったほうがいいと。これは他人が「これ無駄だからやってね」でなく、逆ですよね。他人は「それ無駄=私は欲していないのでやらないでね」としかいわないし、言わなくてもそういいう態度しか示さないと。

しかし、自分は「これすぐ役立たないけどなんかいいのでやろう」となるのは、自分のみです。これがまさに自分のものさしじゃないかと。

自分のものさしがあれば、すぐわからないもの「も」できるってことです。しかし、なければ、他人のものさしでの「すぐ分かるもの」だけで構成される。他人の思うままに生きるというのは、僕には分からないところです。それがいいし、それが人生であるというならそれも一興ですが。

難しく考えなくても大体無駄なこと、遊びが大事ということ

難しく考えて動けないなら、簡単に考えて失敗してもいいので動く方がいいかと。拙速は巧遅にまさるってやつですね。

感覚的ですが、多くはそこまで考えなくて良くて。毎日一個ずつ判断やタスクにそんなことを考えているわけでは、僕はないですよ。ただまとめるとそうなると。

そして実践的には、まず何かやるじゃないですか。仕事でもなんでもいい。家事でも、趣味でも、勉強でも。その時、無駄なことってまあ発生しているわけですよ。そして、そうでない効率的なこともやっている。多分ですけど。

そういう中で無駄を省いていくのがいいって思っている人がいるのは良いのですが、それをやりすぎると、まあ「つまらなくなる」のではないかと。つまらなくなる=効率化しすぎといってもいいのですが、まさに「遊び」がないですよね。

よくモチベーションがわかないとか、続けられないとか、やる気がないとかっていわれますが、それって「遊び」がない。つまり、効率的すぎるか、あとは「無駄」がないといってもいい。褒めてないんですよ、これは。無駄がない=素晴らしいのでなく。無駄がないからぎこちない、面白さがないってことです。

面白さがなぜなくなるかですが、自分のものさしではない、効率化とか客観的な定量的なもので「よし、1時間に50ページ進んだ!」だけですからね。面白くないですよね(笑)それよりも「1時間に25ページだけど、なんか面白かったまたやりたい」これを多くの人は欲するんじゃないかと。僕はそっちです。なので効率は半減かもしれないですが、明日もやりたいってことがいいですよね。50ページやったので2倍だけど、明日やりたくない。そこで終わる(笑)

というわけで、遊び、無駄、効率化しすぎないことのススメでした。なんかつまんないなって時は大体「遊び」がないのと、論理とか効率とかばっかみて頭でっかちになっている時かなという話でした。
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