退職代行の問題

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ビジネス・マーケティング

1.転職代行会社とは

私はココナラで退職に関わるサービスメニューを提供しています。



時々これを転職代行と勘違いされて依頼される方がいらっしゃいます(笑)

私は転職代行ではありません(キッパリ)

転職代行とは、労働者が会社に退職意思を伝える代わりに、その手続きを全て代行してくれるサービスです。

会社や料金によってサービス内容は様々のようですが、概ね以下の内容になります。

・退職の意思表明: 退職代行業者が、労働者の代理人として会社に退職の意思を伝える
・退職届の提出: 退職代行業者が、労働者の代わりに退職届を作成・提出する
・書類の作成や整理:退職に必用な書類を作成・整理する
・会社との交渉: 退職の時期など退職に関する内容を会社と交渉する


2.退職代行会社の拡大

転職代行会社は、近年需要の高まりとともに増加傾向にあります。

正確な定義や明確な法的定義が無いため、企業数や売上は推定になりますが、 現在約200社~300社の転職代行会社が存在するといわれています。

また市場規模も、転職代行業界全体で売上は約500億円と推定されています。

退職代行を専門におこなっている企業もあれば、弁護士事務所や社労士事務所が副業としておこなっている場合もあります。

労働問題や過労死などの社会問題が注目され始めたことを背景に、2000年代前半に退職支援のニーズが高まり始めました。

専門業者も『退職代行モームリ』、『退職代行Jobs』、『辞めるんです』などがあり、2万円台で依頼ができます。


3.なぜ退職代行が必用なのか

退職代行を利用する理由は大きく分けて2点あると考えています。

ひとつは精神的負担の減少と、もう一つは辞め方がわからないことです。

ひとつめの精神的負担の減少ですが、転職経験のある方ならおわかり頂けると思いますが、転職って結構ストレスが掛かります。

上司や先輩、また同僚など職場で普段関わりがある人に会社を辞めることを伝えると、必ず理由を聞かれるし、また引き止められます。

そのため、周囲に伝えるタイミングや方法に悩む場合がかなりあります。

また、それが原因で罪悪感を感じることもあります。

特に勤務先がブラック企業の場合、「自分は仲間を裏切ってしまうのではないか」と考えて、会社を辞める=悪いことをしている気持ちになる方もいます。

実際に私もココナラで退職に特化したサービスメニューを提供しています。

ここでもお客様(依頼者様)から「私が先に辞めるなんて、わがままかもしれませんね」と、ご自分を責めてしまう方もいます。

もうひとつの辞め方がわからないこと。

それは退職に伴う手続きです。

会社を辞めると、それまで会社が代行してくれた健康保険や厚生年金など社会保険を自分で手続きする必用があります。

また、失業給付を受給するためには離職票が必用だし、次の会社へ転職すると年末調整時に前の職場の源泉徴収票が求められます。

このような退職に伴い、どこへどのような書類を提出しなければならないのか。

それを知らない方にとっては、とても面倒で難しく感じられるでしょう。

これを転職代行会社がおこなってくれるので、依頼する方も少なくありません。


4.便利な反面、こんな問題も

退職に伴う様々な負担を代行してくれる退職代行会社。

便利な反面、このような問題も生じています。

・お金を振り込んだら一切連絡が取れなくなった
・追加費用を請求された
・退職代行なのに、退職せず働き続けるよう説得された
・退職手続きが完了しておらず、会社から無断欠勤扱いされた

上記は、インターネットに掲示されている実例ですが、私は個人的に代行会社を使わずに退職することをオススメします。

退職は大変ですが、だからこそ真剣に仕事選びや今後のキャリアを考える良い機会になります。

簡単に辞められるからと、安易に仕事や職場を選ぶことになり、後々後悔することになりかねません。

仕事とは、自分の労働力を企業に提供して対価を得る行為ですが、自分の価値や働く意味を真剣に考え、どのように仕事をとおして社会貢献していくかが大切です。

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