1.あなたはどっち?
「よし頑張るぞ」
「もっと頑張らないと」
今のあなたはどっちですか?
どちらも同じように感じるかもしれませんが、実際は大きな差があります。
2.自分の意思か、他者からの要請か
「よし頑張るぞ」と思える時は、主体的に行動している時です。
自分で考え自分で選択した時は、自分の意思で行動しているわけですから「頑張ろう」という気持ちになります。
それに対して、「もっと頑張らないと」と思う時は、他者からの要請です。
他人の期待や強制のように、自分ではなく誰かの指示で行動しなければならない時「もっと頑張らないと」と思うわけです。
3.「もっと頑張らないと」が長引くと
他者からの指示で行動させられている状態ですから、自分の意思と反した行動をしているともいえます。
我慢して行動している状態です。
そのため、「もっと頑張らないと」と思いながら行動を続けていると、本心と我慢の矛盾が続き、やがて心身のどちらか、または両方に歪みが生じてしまいます。
それが病気となって表れるわけです。
もし体に表れた病気だとしても、それは本当は心の病気かもしれません。
現在、病気のほとんどの原因がストレスといわれています。
たとえば、胃潰瘍は「胃」の病気ですが、悩み事や辛い経験がその原因であることは、多くの人に周知されています。
4.我慢と忍耐の違い
少し、話は変わりますが、「我慢」と「忍耐」の違いをご存知でしょうか?
我慢と忍耐は、どちらも耐え忍ぶという意味ですが、我慢は受け身で目的がなく、忍耐は能動的で目標達成のために耐えるという違いがあります。
「我慢」とは「辛いことに対して、自分の気持ちを抑え込んで耐える」と いうもので、「忍耐」とは「辛いことに向き合い、その苦しさを糧にして自分 の目的や目標に向かっていく」もの、という大きな違いがあります。
一例をあげると、食事を与えられず空腹を耐え忍ぶものが【我慢】、ダイエットのため自ら食事を控えることが【忍耐】になります。
「頑張ろう」とは目標に向かって自分の意思で抑制していることであり、「頑張らないと」とは他者から強制されて耐えている状態といえます。
だから、頑張ろうの先には夢の実現があるし、頑張らないとを続けていても状況は変わりません。
今、あなたはどちらでしょうか?
もし「頑張らないと」と考えているのであれば、より良いやり方を考えるのではなく、その行為そのものが自分に本当に必用なことか考えてみましょう。