私が考えた電波塔の地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、東京タワーやエッフェル塔のようなイメージと漢字の「高」との融合したデザインが特徴的な未来の「高塔」の地図記号について紹介しました。

 次は、電波を送信する設備でもあり、他の建造物による電波の遮断を避ける役割もある高さ60m以上の塔「電波塔」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、音符の八分音符に少し似たような形で、白丸の上にある棒線から右側にギザギザがあるのが特徴です。

 これは、アンテナとイメージを形にしたものから記号化したのが由来です。

 このことを知ってから、地図記号を再び見ると以下のような疑問が湧きました。

「アンテナや電波があるのは分かるが、この形であると、高さ60m以上ある『電波塔』があるとというイメージが湧かないのでは?」

「形が音符に似ているので、どうしてもライブハウスなどコンサートする場所を連想してしまうのでは?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230117電波塔_オリジナル地図記号.png


 漢字の「電」という形に、電波を送信する高さ60m以上の塔の象徴的である「東京タワー」をモチーフにしたイメージ、電気のマークやかわいい電波の発信元であるハート形を取り入れたデザインにしました。

 漢字だけではイメージが湧かないと思うので、訪日客も含めて初見の方にも「電波塔」の地図記号であると印象を残すために、シンプルな塔のイメージと、印象に残りやすいハート型の発信元からの通信マーク、「電波塔」の「電」を強調した電気マークを導入しました。

 この地図記号が将来地図に現れると、訪日客も含めて見る人がどういう反応するかを想像するだけでもワクワクするので、実現できることを願うばかりです。

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