経歴

自分では普通にしているつもりなのに何故か浮いてしまう子供でした。 そのせいか、目を付けられる事も多く上級生からイジメを受けたり、同級生ともなかなか打ち解けられず子供ながらに孤独を感じる日々でした。 両親にも自分が学校で上手くやれていない事を知られるのが恥ずかしく、自分が苦しんで居ることを打ち明けられずにいました。 段々とひねくれ始め、斜に構えた嫌味な子供になり、先生から注意を受けることも増え、あろう事か自分がイジめる側に回った事もあります（猛省…）。 エンパスの気はこの頃からあり、いつも気を張ってリラックス出来ない日々を送っていた記憶があります。

最も多感になる時期に入ったからか、日々の苦しさも段々と増し、遂に爆発してしまったのが中学生時代です。 心療内科でパニック障害と抑うつ神経症と診断され、薬を飲み始めたのもこの頃です。普通に生きる事の出来ない自分に絶望し、劣等感でいっぱいになる日々でした。

パニック障害も完全には治っていなかったので、外に出る事を恐れ、通信制高校進学も出来ませんでした。 段々と調子も良くなり、パニック発作が出なくなった後は思い切ってバイトに出てみました。良い人達に恵まれて何とか引きこもりからは脱したものの、誰ともあまり打ち解けられず人に対して恐怖心を抱き続けている自分に嫌気がさす日々でした。 初恋をしたのもこの時期ですが、自分を大切にする恋愛なんてする余裕もなく、わざわざ複雑な環境に身を置いたり、自分を無下に扱ってみたり、こじれた関係性の中で心もすり減らしていました。

幼少期からクリエイティブ関係の仕事に就きたかった為、対人した際にいちいち挙動がおかしくなっていては営業もロクに出来ないと思い、対人恐怖を克服する為捨て身の覚悟で水商売の世界へ突入。 お客様と対面し『話す』事が仕事になるので、震えながら接客する毎日でしたが少しづつ慣れ対人恐怖を克服。

実家も裕福ではありませんし、元より美大で学ぶという意識が無かった為カルチャースクールや美術家のアシスタントをしながら絵画を学んでいました。 この頃は県展や公募団体展での作品発表を主に活動。

現在進行形で画家として活動中です。 東京、大阪、名古屋、金沢、静岡、三重県など、全国の百貨店画廊で展示即売をしています。 幼い頃から空想に耽り想像で絵を描く事が多かったのですが、大人になった今もそのスタイルで絵画制作に臨んでいます。 自動書記と呼ばれるものかどうかは解りませんが、『なぜその絵を描いたのか』と問われたら『手が勝手に動くから』としか答えられない自分自身に困る事があります。私が描く幾何学模様や色彩の暴力には理由がありませんが、目に見えない魂の爪痕を絵画という形で遺そうとしているのは確かな事です。