「一旦決めたことは最後までやり遂げるべき」という呪縛

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子どもの頃によく言われたものです。
「一度決めたことは最後までやり抜きなさい」と。
この精神(?)というか心がけは大人になっても私をずっと縛り付けていました。

私は新卒で神戸市役所の職員となり、働き始めてすぐに「これは俺に向いていない!仕事をするのが辛い!」と感じたのですが、辞めるのに5年ほどかかってしまいました。
当時は今よりずっと会社を辞めることの障壁が大きかったのですね。
ましてや、新卒で入ったばかりで、しかも幹部候補採用の公務員なんて辞めようと思うことがどうかしている・・という感じでした。

私はちょっとばかり自営業・フリーランスでやっていた仕事をしくじり、サラリーマンに戻ろうとして転職活動をしていたことがあります。
今から15、6年前の頃です。
その時の転職の「常識」として・・・
・転職経験は3社まで
・35歳が限界年齢
・自営やフリーランスの経歴はキャリアとしてカウントしない(むしろ不利になる)
・・・といった謎ルールが存在していました。
この謎ルールのせいかどうかは分かりませんが、私のサラリーマン出戻り計画は不首尾に終わりました。
今となっては正解だった、ラッキーだったと思います。

私の仕事を始めてから歩んできた道を振り返ってみると、見事に昭和的価値観に翻弄されっぱなしだったなぁ・・・と。
でも、わたしはこれはこれで良かったと思っています。
強がりでも何でもなく本心からそう思えます。

やはり、というか至極当たり前のことなんですが・・・
「好きなことや得意なことを仕事にした方がうまくいく」
「嫌なことや向いていないことを無理に続けても、うまくいかない」
ということを実感しているわけです。

一度決めたことは最後までやるべき、という価値観は職業や生き方などが生まれによって予め決められていた時代の遺物に過ぎない、と私はそう思っています。
その遺物が、政治体制や経済システムが変わっても、しぶとく生き残っていたのです。
そして多くの人たちがその遺物から生じた呪縛によって生きづらさを抱えつつ、生涯を終えてきたのです。
平成の終わりころから令和にかけての時代に、ようやっと世の中の空気が変わってきたように感じています。

次の時代を背負っている人たちに、私が味わったような息苦しさは感じてほしくない・・・とつくづくそう思います。
「自由に、のびのびと、軽やかに、とことんまで自分のことを信じよう」
・・・とエールを送ります。
そして・・・「大丈夫、なんとかなる」と付け加えて。


最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます。

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