屍人化した者たちは偽りの楽園へ向かう

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コラム

昔、PS2の「SIREN」というホラーゲームにハマってた時期があったんですよ。自分でファンサイトを立ちあげたり、2次創作ノベルゲーム作ったり、同人誌描いたりしてました。
ゲームを知らない人のために、ざっくり解説すると、大規模な土砂災害によりある村が丸ごと異界に取り込まれ、その村では水が全部、赤い水になってるんですね。その赤い水が体内にある程度入ってしまうと、屍人(しびと)というゾンビみたいな状態になってしまいます。
それで、作中に前田智子という女の子が出てくるんですが、彼女が半屍人化していく過程のステージで、敵が全く襲ってこなくなるんですね。それは、なぜかというと、彼女がすでに「彼らの仲間」になってしまったから、なんです。

5ちゃんねるのシェディング関連のスレッドを見ていて、シェディング臭を感じないとか、前は感じてたけど、感じなくなってきたとか、言ってる人が結構います。感じなくなってきたのは、良い傾向では無くて逆に悪い傾向です、なぜならそれはシェディングを克服したのではなく同化してるだけだからです。
いや、体の具合も悪くないし、健康になった!とか言ってる人も、大きな勘違いをしています・・体が抵抗をやめたので健康になったと勘違いしているのです。免疫寛容という言葉をご存じでしょうか?
免疫寛容とは、体が有害物質を排除するのをあきらめて、全てスルーして受け入れている状態です。つまり免疫機構が完全に崩壊したのです。
有害物質の量があまりに多すぎ、対処しきれなくなった場合、この状態になります。これは、人体に必要な機能だからこそ、備わっているのです。
こういう話があります、自分の子供が車の下敷きになって、それを助け出すために「火事場のバカ力」で車を持ち上げ、子供を引き出したが、そのあと、腕の骨が全部折れていたことに気づいた。痛みも感じなかった、という話。
これも、本来なら腕の骨が折れるほどの激痛を感じてない、それどころではないと脳が判断したとき、リミッターが外れて怪力が出せ、痛みも感じなくなるわけです。でも、腕の骨をすべて折るという代償を払いました。
免疫寛容も、今すぐこのヤバい空間から逃げ出せるように、一時的に体が抵抗をやめてる状態で、実際体は、ものすごくヤバい状態になってるのに、それを勘違いして、シェディングを克服した、とか言ってる人は、神経系が全部損傷してるだけなのに、痛み感じない俺最強!とか言ってるのと同じようなものです。
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