「心理と福祉の相談室ひびき」,心理士のひびきです。
きょうは「香り」についてお話ししたいと思います。
「香害」は、以前から自然派嗜好の人たちからは話題にあがることはありましたが、コロナ禍で急騰したワードではないでしょうか?
特に柔軟剤の「香料」によるものは、マイクロプラスチックによる環境汚染の問題も含むものでもあります。
ですが、「香り」は適度であって自分の嗜好に合うものであればリラクゼーション効果が得られるものであり、一律に全てが「害」とは言えません。
特に女性は「香り」を身にまとうことは「女性性」「自己表現」の一つでもあり、文化としての歴史もあります。
では、どのように付き合っていくのがよいでしょうか?
「香害」を訴える人たちの多くは「化学物質過敏症」という、目に見えない生活上・環境上で使用されている化学物質への過剰反応によって、身体症状や精神症状をきたす疾患をお持ちです。
つまり、自分が「好き!」と思っている香りが他の誰かの病気の症状を引き起こしたり悪化させてしまうおそれがあるのです。
「そんな全部を他の人のことを考えて生活を変えるのは無理!」と思われるのも当然。
ここで、少し気にかけてもらいたいのは「そのような人もいる」ということを知って欲しいこと。そして、他の人と過ごしたり共有するものは化学的な香りが過剰にならないように控えることです。
最初に言いました。香りはリラクゼーション効果もあります。
それがどのような香りになるかは人それぞれ。
一律に「これだダメ」「これはO K」とは言えませんが、もし、あなたの周りに「香害」で苦しむ人がいたならば、少し気にかけてあげましょう。
このようなお悩みも電話・メッセージどちらでも相談をお受けしています。
では、また。